頭がおかしくなった

とうとうわたしはダメになったと思った。今までもそんなに良い状態だった訳ではないけど、ついに「これはまずいな」と思った。異常なまでに怖い。生活全般に関わるすべてが怖い。道を歩くのが怖い。そもそも外に出るのが怖い。歩道を歩いていたら歩道を自転車で走ってたおばさんに怒られた。家しか居場所がないと思ったけど、今度は家に点検の人が上がってきて色んなところをべたべた触ったりおしゃべりしたりしてくるから気が狂いそうだった。いや、一瞬狂った。もう訳わかんないとこまで到達した。夜中に不安が頭に浮かんでくるとワッ!って布団にこもって声を上げたりした。声が低めで良かったと思った。なんか力込めて声を出さないと跳ね除けられない気がして、居ても立っても居られないのだ。涙が出た。わたしの脳は終わったと思った。すなわち生活への別れを思った。本当に人間って脳みそに全てを委ねているんだとはっきりわかった。心なんてあるようでない薄ぼんやりしたものだけど脳はある。完全にあることを理解した。今更だけど。実権を握ってるコイツが暴れだしたら人間もうどうしようもないんだなと思って泣いた。あれ?泣きたい気持ちはどこから来たの。脳も悲しいの?わたしが壊れていくことが、あなたにとっても悲しくてわたしを泣かせたの?