色気

色気についてたまに考える。赤い唇やグロスでぽってりした唇、はたまたはだけた着物からチラッと見える肌やとろん、とした目元であったりとセックスアピールとして色気ということばはよく使われる。でも、それだけじゃないと思う。例えば、高田渡は著書の中で年寄りの方が色っぽいって書いてた。わたしは、大学の授業だったかなんかで見た中国の山の上に住む人々に色気を感じた。ドキッとした。えっちな色気じゃない。ことばにするのは難しいけど、何かその人々から立ち込める色気がたしかにあった。特別な衣装を着てるわけじゃないし、化粧を施しているわけでもない。大人も子供もみんな少し日に焼けてそばかすがあったりする。山道はとても険しく、食料の確保も大変だが皆懸命に生きている。生と死を受け入れて生きている。わたしはそこに初めて見た目以外の色気を見た。