わたしは

わたしはわたし。一個人。ただひとりの人間。ぽつねんとただ存在する人間。男か女かで言えば女。人間の腹から生まれたから種で言えば人間。

ただそれだけ。ただそれだけだよ。
そうやって自分に言い聞かせている。

親は親。血の繋がりがあるなんて言っても他人であることに変わりない。わたしはわたしでしかない。しがらみに惑わされることはないはず。

だけどなんでこんなにしんどいのだろう。他人のことが自分のことのように辛い。親に限らずすべての他人の苦しみが辛い。それが親となるとまた違った苦しみがある。

関係ない、関係ない。わたしには関係ない。でもそれでは許されないなにかがある。

逃げ出したい。